美食ハンター サノイ 其の五 −うれたまさん 美食ハンター サノイ 其の五 コルトピ:逃げよう。ボクはこんなところでゆっくりしている暇はないんだ。 サノイ:平気だよ。兵士長って人優しいよ〜。だってメンチちゃんのこと知っていたし。 コルトピ:だからメン・・・・(あぶない!メンチちゃんって何者だよ!?って聞くところだった!) サノイ:メン・・・?って言ったの?ねぇ?ねぇ? コルトピ:(ほらっ、やっぱり。危なくさっきの二の舞になるところだったよ・・)いやっ、あのー、そのー、なんだ、アレだよ。そう!メン・・ サノイ:メン・・・? コルトピ:メンタイコ!! サノイ:さっすが〜、ここの兵士長は明太子に目がなくてねぇ、さっき明太子料理を作ってあげたんだよ。そんで、兵隊たちの食事を一日でいいから作ってくれって頼まれちゃってさ、さっきキミが寝ている間に作って食べさせてあげたんだよ。それにしてもよく明太子料理をしたのがわかったね。キミ只者じゃないね! コルトピ:・・・・・・・・ ガタッ!! 兵士長:コック殿はいるかね。 サノイ:オレにはサノイって名前があるんだ。それで呼んでくんな!オレを愛称で呼んでいいのはメンチちゃんだけだよ。 兵士長:それは失礼つかまつった。申し訳ない。 サノイ:わかればいいのさ。これでオレとあんたはアミーゴさ! 兵士長:・・・・・このたびの紛争、私はただ民衆を押さえつければ・・それで武器を捨ててくれれば、平和が来ると思っていた。しかし、サノイ殿の料理を食べ、部下たちが皆、武器を捨てた。においにつられ、敵対していた反乱軍が武器を捨て、投降してきた。いや、投降なんておこがましい。民衆と兵士たちがひとつになれたのだ。われわれはもう戦う気などない。サノイ殿のおかげで目が覚めたよ。ありがとう。 サノイ:あんたにアミーゴとして2つ言わせてもらう!1つは、オレはコックだから、腹が減っている奴に食べさせる。これ常識!メンチちゃんもそう言うよ。もう1つは兵士長、あんたは話が長い! コルトピ:(おまえが言うなよ・・・・!!) 兵士長:我々は、このくだらない戦いを終わらせるために国中を説得する。そこで力を貸してくれないか? サノイ:アミーゴの頼みといえどそれはできないさ。 兵士長:なぜ!?・・・いや、そうか、サノイ殿は他国のお人。国内の争いは国民が解決すべきということじゃな。またひとつ教えてもらったわい。ありがとうサノイ殿。 コルトピ:(ぜったい、こんなこと考えていないよなー。しかし、どんどんサノイが神格化されていっている・・・) サノイ:わかってくれればいいんだよ。アミーゴ! コルトピ:(・・・○×□!!!ほんとにそう思ってたのか??ぜったいない。ぜったいない!!) サノイ:そんなことより例のアレの場所、どこにあるんだい、アミーゴ? 兵士長:ああ、それはツェメロン山のふもとじゃ。しかしあそこはのう、・・・・・・・・あれ?もういない? 兵士長:もう、行ってしまったのか。あそこはとっても危険なのだが・・・・ま、あの二人ならなんとかなるじゃろう。ん?もう一人の小さいお方・・・どこかで見たことがあるような・・・・・・ サノイ:やっほ〜〜〜〜〜〜〜!メンチちゃ〜〜〜〜ん、もうすぐだからね〜!待っててね〜〜〜〜? コルトピ:ん!?なんでボクついてきてるんだろ・・・・ 続く うれたま |