クロロとキケロ(衝突編6) −ピッポさん クロロとキケロ(衝突編6) ビシュュゥゥゥゥンッ!! ビシュュゥゥゥゥンッ!! 次々に念弾がクロロに襲いかかる。 どこからともなく襲ってくる念弾を避けつつもクロロは「盗賊の極意」を発動する。 瞬間移動のページを開き、瞬間移動を発動。この場からの脱出を試みた。 シュッッッ!!!!! 確かにクロロは元いた場所から数メートル離れた場所に移動することに成功した。 が、瞬間移動した先でクロロの眼前に広がる風景は、先ほどと全く同じ暗闇の中だったのだ。 クロロ:「(どういうことだ!?)」 ビシュュゥゥゥゥンッ!! クロロ:「(ま、まずいっ!避けられ・・・ っ!!!!)」 ドゴッッッ!! クロロは完全に不意をつかれた。 一瞬回避が間に合わず、念弾がクロロに命中してしまった。直撃ではなかったがかなりのダメージを負ったようである。 クロロ:「うぐっ!!!(なんて威力だ、アバラを一本もってかれた・・・。これは直撃したらヤバいっ。 どの方向から飛んでくるか予測できないから、一部の攻防力強化は逆に危ないか。 くそっ、どうすればこの状況を打破できる?)」 なお休む間もなく念弾が襲い続ける。 黒雲の外でキケロは先ほどのダメージの回復に専念していた。 キケロ:「(・・・予想外に攻撃を受けてしまったな。)」 パク:「キケロ!今度は何をしたの!?」 キケロ:「見てのとおりだ。」 ノブ:「中で何が起こっているんだよ!?」 キケロ:「・・・。」 キケロは黙した。 団員たちは心配そうに黒雲の方を見つめるしかできなかった。 クロロ:「おいっ、キケロっ!!何故そんなに技が使える!?」 黒雲の中からクロロの声が聞こえてきた。 キケロは黒雲の方を見つめ、ただ一言だけ言い放った。 キケロ:「これが俺の能力だ。」 クロロ:「・・・。(キケロのあの技の所持数の多さ、普通では考えられない。 これが俺の能力? 技を多く保有すること自体が能力なのか? おれの能力と同じような能力なのか?? そういえば以前、『封印教会』で読んだ、念能力者『ティターン』に関する文献に キケロのように技を多く有する能力者の記述があったな・・・。)」 ピッポ |