目覚め(第6章) −ねふぇさん 目覚め(第6章) 机がなかったので、ベッドの上に並べて食べた。 「ボクたちには、肉ばっかり食べてる奴とそうでない奴がいるんだ。ボクは後者で肉は殆ど食べない。こういう物の方が美味しいよ。」 急に娘が言い出した。 魚は肉ではないのだろうか? それとも・・・。 「ほ〜、肉っていっても1000人も居たらたいへんだな。何の肉なんだ?」 しばらく黙り込んだあと、娘は少しうつむき気味に上目ずかいで言った。 「怒らない?」 「そんなことは聞いてみないと分からないだろ?」 またしばらく黙り、言った。 「人・・・。人の肉だよ。」 少し予想はしていたが、やはり驚きだ。 「そうか・・・。だが、ネフェルピトーは違うんだろ?じゃあ負い目をもつ必要はないんじゃないか?食ってる奴はあ許せないけどな。」 そういうと、娘は少し顔を赤くして言った。 「ネフェでいいよ。」 「・・・。あぁ、じゃあ、ネフェ。このパンも人間から奪った物なんだろ?」 言ってから自己嫌悪した。 何故そんなことを聞いたんだろう?答えは分かってるのに・・・。 「うん。そういうこと専門の係りがいるんだ。一カ所に集めてあるから、後で行ってみる?」 気にはしていないようだ・・・。 「あぁ、見たいな。何か手掛かりがあるかもしれない。」 「あっ、そういえばっ。」 「ん?」 「キミ、なんて呼べばいい?」 そういえば、そうだったな・・。 「ん・・・。どうするか・・・。・・・。んー。」 「じゃあ、メゥトってのはどう?ニャんか急に思いついた。」 メゥトか・・・。悪くないな・・・。 「あぁ、じゃあそう呼んでくれ。」 ねふぇ |