ヒソカVSクロロ T −ゲンスールさん ヒソカVSクロロ T 「やっとこの時が来たね、クロロ」 アベンガネにより除念を終えたクロロとヒソカ。約束どおり、クロロはヒソカとの決闘に応じた。 もちろんのこと、フィンクスやノブナガら団員達は決闘を阻止しようとしたが、ヒソカからの依頼により動いたイルミが二人を旅団から遠ざけた。 「ずうっと楽しみにしてたんだ。楽しませてくれよ」 「・・・まぁ殺されるわけにはいかんがな」 まずは様子見・・・とはいかず、欲望に耐え切れなくなったヒソカがしかける。トランプで接近戦に持ち込んだ。クロロは攻撃を無駄のない動きで避け、具現化した本を開いた。 『切り刻む身体(ボディナイフ)』 身体の一部から50センチ程度の刃を生えさせることのできる能力である。クロロはバンジ−ガムの厄介さを知っている。故にこの能力を選び、これでバンジーガムにひきつけられても反撃を試みることができる。 「本を出した、ということは何らかの能力を引き出したということ。能力が不明である限りうかつな攻撃はできないな・・・。」 「クロロはあの本の中に相当量の能力を持っている。使ってくる能力すべてを攻略するのは至難・・なら、短期戦に持ち込むしかないね。」 ヒソカは念をこめたトランプを数十枚宙に投げ、それら全てにバンジーガムを装着。さらに反対側のバンジーガムをクロロに向かって伸ばした。 「なんてオーラの量だ・・・。」 さすがのクロロも数十本全てをかわすことはできず、バンジーガムが張り付いた箇所にヒソカのトランプが襲い来る! 回避を不可能と判断したクロロは一瞬立ち止まり念を練り、あえてトランプをギリギリまで引き付け一気に全身から数多の刃を出し、周囲一体を引き裂いた。 「今の攻撃を防ぐとはね。やっぱりあなたは・・ボクが殺る」 続く ゲンスール |