ジェンバジェンバ編(はじまり) −ピッポさん ジェンバジェンバ編(はじまり) (今作はクロロとキケロとは違いますm(_ _)m。) キメラアントはNGL以外でも大量に繁殖をしていた事がある。 「魔の森ジェンバジェンバ」 ここにはNGLの規模をはるかに超える、まさにキメラアントの大国が出来上がっていた。 〜キメラアントの巣内〜 兵隊長:「女王陛下、グラウ様が北西部に現れたニンゲンの掃除を行っていると伝令がありました。」 女王:「そうか、報告ご苦労。して、他の皆の様子はどうだ?」 兵隊長:「はっ。モントリオリ様はニンゲンについての研究なさっています。 なんでも、我々が身に着けた不思議な能力について何かお調べになっているそうで。 ただ・・・、メフィス様は崖の洞窟おくでじっとしていて動きません。」 女王:「そうか。ん? モントリオリか。どうした?」 モントリオリ:「女王陛下、念というものの仕組みが次第に明らかになってきました。 わたしのこの能力の源も念というものであると。」 女王:「なるほど、あの不思議な能力は念というものなのか。うむ、研究ご苦労だったな。」 モントリオリ:「はっ。では失礼いたします。」 〜ジェンバジェンバ北西〜 軍団長グラウとキメラアント討伐隊との戦いが繰り広げられていた。 討伐隊:「はぁ、はぁ・・・。 くそっ、強すぎる・・・。」 グラウ:「はっはは!!おらおら、どうしたニンゲンどもめ。その程度か!?」 グラウは不気味な笑みを浮かべながら、地面に落ちている小さな岩を拾い上げ念を込める。 ズズズズズズズ・・・・ 「"物を壊せし者(ブロックブレイカー)"」 グラウ:「ほぉらよっ!!!!」 念をこめた岩を討伐隊めがけ放り投げる。 ドゴォォォォォンッ!!!!!!!! 討伐隊:「ぐわぁぁぁ」 放り投げられた岩がダイナマイトのように爆発した。爆発に巻きまれた討伐隊たちは粉々になった。 グラウ:「ハッハッハァァァァ!!!!」 ドゴォォォォォンッ!!!!!!!! ドゴォォォォォン!!!!!!!! 討伐隊:「ひ、退けぇぇぇぇぇ!!!退却だぁぁぁ!!」 逃げ惑う討伐隊たち。だがグラウは逃げ惑う討伐隊を見てニヤリと笑う。 グラウ:「逃がすかよぉぉぉ!!ほぉぉぉぉらっ!!!」 ドゴォォォォォンッ!!!!!!!! 討伐隊:「ぐわぁぁ!!!」 各地から派遣されてきたキメラアント討伐隊はグラウに全く歯が立たなかった。 討伐隊が決して弱いわけではない。グラウの強さが彼らを大きく上回っていただけであった。 (その証拠にグラウ以外のキメラアントは討伐隊によって討伐されている。) グラウ:「どうしたっ!もうかかってくる奴はいねぇのか?」 グラウの周りには何対もの死体が横たわっていた。 グラウ:「ちっ、歯ごたえのねぇヤツらだぜ。」 軍団員:「グラウ様、女王様がお呼びですが・・・。」 グラウ:「わかった、すぐに行くとお伝えしろ。」 一方そのころ、軍団長メフィスは。 メフィス:「・・・・」 軍団員:「あのぅ、メフィス様ぁ。」 メフィス:「んん?ああ、シノンさん。何かようですか?」 軍団員(シノン):「メフィス様はいつもそうやって瞑想をしてるだけで、グラウ様のように狩り等はなさらないのですかぁ?」 メフィス:「無用な殺生には興味ありませんから。それにぼくグラウさんみたいに強くないしね。」 頭をかきながらメフィスは言う。 シノン「そうなんですかぁ。ではモントリオリ様のように研究などはぁ?」 メフィス:「それはモントリオリさんの方が向いていますよ。」 シノン:「そうですかぁ。あ、ではそろそろ失礼いたしますぅ。」 メフィス:「うん、じゃあね。」 そういってシノンが帰るとメフィスはまた静かに瞑想を始めた。 グラウ:「女王陛下、なにか?」 女王:「おお、グラウか。ご苦労だったな。ニンゲンどもがまた不審な動きをしているとの報告があった。 また掃除をたのむ。場所については・・・、 おい、マサギネスはいるか?」 物陰から、小柄なキメラアントが現れた。メフィス軍の第2部隊員「マサギネス」である。 マサギネス:「はっ、ここに。」 グラウ:「ん?おまえ、ひよっこメフィスんとこのじゃねぇか。」 女王:「グラウを例の場所まで案内せよ。」 マサギネス:「かしこまりました。グラウ様、いつごろ向かわれますか?」 グラウは少しにやけながら言う。 グラウ:「フッフ、今すぐにでも向かうさ。 おい!!わが軍団員1〜4番隊は出撃の準備をしろ!!」 軍団員:「はっ、ただちに!」 グラウが声をかけると巣内の直属の部下たちがみるみる集まりだす。 その数ざっと20。 グラウ:「・・・よし、集まったな。では向かうとするかっ。」 マサギネス:「了解いたしました。」 「"猟犬探偵(ドッグストーカー)"」 (人・物の位置を知ることのできる念獣(犬)を具現化する。 探したい人・物の一部や写真を念獣に食わせることで、どんなに離れていても術者はその対象の位置を知ることができる。) マサギネスが念を発動すると、犬が具現化される。 念獣(犬)「グルルルルゥゥゥゥ。」 マサギネスが何かを取り出し、犬に食わせる。すると犬は何かに反応し歩き出した。 グラウ:「ほぅ。」 マサギネス:「では、出発いたしましょう。」 そうしてグラウ、マサギネス、グラウ軍はニンゲン掃除に向かった。 巣から数キロはなれた丘の上に人影があった。 *:「お〜、わんさか出てきなさったなぁ。・・・討伐隊のお手伝いしてやっかな。」 ピッポ |