クロロとキケロ(衝突編) −ピッポさん クロロとキケロ(衝突編) 再開を果たしたクロロ達とキケロだが、その境遇は以前とはかなり違っていた。 その頃のクロロたちは幻影旅団として各国でその名を知らしめた。 キケロはというと・・・ クロロ:「おまえ、キケロじゃないのか?」 キケロ:「久しぶりだな、クロロ。元気だったか?」 キケロはクロロと握手をする。 クロロ:「ああ。・・・どうした?心拍数が上がっているぞ?」 キケロ:「・・・」 クロロ:「懐かしい再開に浸っている訳にはいかないようだな。」 ウヴォ:「まさか!?キケロ、邪魔するつもりか!?」 キケロ:「これが今のおれの仕事だからな。」 クロロ:「ならば、仕方ないな・・。ウヴォー、おれがやる。」 こうしてキケロはクロロと戦うことになった。 ズズズズ・・・ 二人の間合いの見極め合いが始まる。 クロロ以外の団員は離れたところで、二人の状況を見守る。 パク:「団長、本気でヤル気なの?」 フランクリン:「少なくともタダで済むような喧嘩じゃねぇ〜な。」 ノブナガ:「もしもの場合はどうする?」 ウヴォ:「ガチンコ勝負に手出しは無用だろ?」 マチ:「始まるみたいだよ。」 クロロ:「なぁ、キケロ。賞金稼ぎにでもなったのか?」 キケロ:「さぁ、どうだろううな。」 クロロ:「話す気ないようだな。」 ジリジリと間合いを詰めていくクロロ。 クロロ:「(キケロは間合いを詰めてこないな。とりあえずは様子見といくか・・)」 バッ!! クロロは右手を構え「盗賊の極意」を発動する。 クロロ:「(さて、どうでる、キケロ。)」 キケロ:「(あれがクロロの念能力か。)」 キィィィィン キケロは身構え左手にオーラを集中させた。 キケロ「ハッ!」 ボゥ!! キケロの左手のひらから丸いオーラ球が出現する。 クロロ:「(ん?放出系の技みたいだが・・。)」 ブゥゥン ブゥゥン・・・ オーラ球がキケロの手の動きにあわせ動き回る。と、次の瞬間、ピタッと動きを止めたオーラ球がクロロめがけ放たれる!! ギュュュン!!!!! クロロ:「(やはり、放出系の技みたいだな。)」 シュッ! クロロは軽くオーラ球をかわした。 キケロ:「ハッ!」 キケロは今まで開いていた左手を閉じる。それと同時にクロロがよけたオーラ球は、 破裂し、数十個の小さなオーラ球になりクロロを襲う!! クロロ:「クッ!そういう狙いか!」 瞬時に具現化した本のページをめくり、クロロの左手から黒い立方体の物質が具現化される! クロロ:「"なんでも吸収する箱(ブラックキューブ)"」 具現化された箱に、はじけたオーラ球全てが急速に吸い寄せられる! スゥゥゥゥ・・・ キケロ:「(さすがだな。)」 クロロ:「次はこちらの番だな。」 クロロは本のページをペラペラとめくり始めた。が、それと同時にキケロのカウンター式念の発動条件が揃い、念能力が発動する! キケロ:「永久迷路(ヴォルカノントラップ)!!」 クロロ:「!!!」 ボボボボボ・・・・ クロロの周りの空間がゆがみ始め、クロロを包み込もうとする!! ノブナガ:「なんだありゃ!?」 ウヴォ:「やッ、やべぇ!逃げろ!!」 ゆがんだ空間がクロロを包み始めたが、次の瞬間、クロロはそこから姿を消していた。 クロロ:「(ふぅ。やはりカウンター式の念か・・・、やっかいだな。)」 キケロ:「なるほど瞬間移動か。だが、・・・あまいな。」 クロロ:「!!」 クロロは異変に気づき後ろを振り返ると、周りの空間がまたゆがみ始めていた。 クロロ:「オイオイ・・・(汗;)」 |