クロロとキケロ(衝突編5) −ピッポさん クロロとキケロ(衝突編5) ズズズズズズ・・・・・ キケロは笑みを浮かべ、立ち上がり構えた。 キケロ:「やっと出てきたか・・・。」 地面にあいた穴から出てきたのはクロロであった。 だが、「永久迷路(ヴァルカノントラップ)」内で何かあったのだろう。 服はボロボロで、所々に切り傷が目立つ。 相当のダメージをうけているようであった。 クロロ:「ふぅ。」 フィンクス:「だ、団長っ!!!」 キケロ:「さすがに早かったな。」 クロロ:「(もう二度とあそこには行きたくはないな。) ん?」 キケロの異変に気づく。 クロロ:「準備万端といったところか。ならば、早々に続きといこうか。」 キケロ:「ああ。」 クロロ:「ゆくぞっ!!!」 ドゥゥゥゥゥンッ!!!!! クロロは一気にクロロの懐へもぐりこんだ。想像以上のスピードにキケロは戸惑う。 キケロ:「なっっ!(早いッ!!)」 キケロはクロロに向けて念能力を発動しようとしたが、 それよりも一瞬早くクロロの乱打がキケロを襲う。 ドドドドドドドドドッ!!!!! クロロが繰り出した乱打によってキケロが吹き飛ばされる。 キケロ:「ぐっ・・・。!?」 なお間髪つかずクロロの攻撃は続く。 キィィィィィン!!!! 硬で拳が覆われた拳がキケロに直撃する。 キケロ:「(ま、まずいっ!!回避できない!?)」 ドゴォォォンッ!!!!! キケロ:「うぐッッ!!」 悶絶するキケロ。腹部に相当なダメージをくらったようであった。 なんとかインパクト直前に防御をしたが完全ではなかった。キケロは激痛ですぐにはその場を動けそうにない。 そしてすぐにクロロは右手を構え「盗賊の極意」を発動。さらに念を発動しキケロにとどめをさそうとする。 クロロ:「くらえっ!! ッ!?」 そのとき背後に妙な気配を感じて、円を使い探ってみた。 クロロ:「(30センチ四方の物体?キケロの技か?ならば・・・)」 クロロはすぐさまページをめくり、他の技に切り替えた。 「"背後の邪魔者暗殺者(バックアサシン)"」 (クロロの背後から攻撃使用としている者にたいして念刃が襲う。 対象が念であればその念刃が相殺する。) クロロの後ろにある物体はクロロの念によって無効化された。 キケロ:「(ちっ、バレたか。だが・・・)」 クロロ:「ん!?」 とっさにキケロの姿を確かめようとしたが、そこにはキケロの姿はなかった。 一瞬の隙を突いてキケロは危機から回避していたようである。 クロロ:「(どこへいった・・・)」 シャル:「上ッ!!!」 クロロが上を見上げると、そこにはキケロの姿があった。 ズズズズズズズズ・・・・・ キケロは今まで練っていたオーラを一気に放出する準備をしていた。 クロロ:「(あのオーラ量ッ、まずいッ!!)」 キケロ:「もう遅いな。」 ノブ:「や、やべぇ!!団長ッ!!!」 血をぬぐいながら、キケロはクロロにいう。 キケロ:「・・・・おれのとっておきを見せてやる。」 「"星降る夜(スターオーシャン)"」 ・・・・・・・・ パク:「(何も起こらない?)」 が、数秒後、クロロの周りに黒い霧がたちはじめる。 クロロ:「!?」 スゥゥゥゥゥゥゥ・・・・・・ クロロが気づいたときにはもうすでに遅かった。クロロの周りを黒雲が包み込む。 回避行動をとる間もなく、完全に黒雲に包み込まれてしまった。外からはもうクロロの姿は確認できない。 クロロ:「(くそ、また新たな念能力。今度は何だ?)・・・・・。」 中からも外の様子は全くうかがえない。クロロは周囲に注意をはらう。と・・・、 ビシュュゥゥゥゥンッ!! 黒い霧の中からオーラの気配、どこからともなく念弾が飛んでくる。 早い。が、それをすぐに感じ取り、間一髪で念弾をかわすクロロ。 ドゴォォォォンッ!! かわした念弾が地面に深く深くめり込む。すさまじい威力。 クロロ:「マジかよ・・・(汗)」 ビシュュゥゥゥゥンッ!! ビシュュゥゥゥゥンッ!! ピッポ |