少年ヒソカ −梅さん 少年ヒソカ ヒソカ・・・彼は過去を語らない。あまり興味が無いからだ。今殺した者の顔さえ覚えていない。だが以前、それもかなり前の男の目を今でも鮮明に覚えている。少年ヒソカは小さな村で育った、すでに念に目覚めていた彼は恐れられていた。村は貧しく盗賊達にカモにされていた。ある日少年ヒソカは気付く、 「皆殺しちゃえばいいいんだ」 村人をまるでゲームを楽しむかの様に殺していき次第に快感に変わっていく。 盗賊のアジトは知っていた。いつか自分の力を試したかったから。 アジトに着いた少年ヒソカは愕然とする、自分の獲物が全員紐でグルグル巻きにされ一人の男によって捕まっていた。獲物を横取りされた少年の目は次第に怒りに変わりそして喜びに変わる。だが少年は動けない。男の目を見てしまったから。「どうあがいても何をしてもかなわない・・・」 今ヒソカはハンター試験会場にいる。ライセンスを取るためだ。そして出会う、あの時の男と同じ目をした少年と。そしてヒソカは思う「この実は美味しく熟れてから狩る。そしてあの男もいつか・・・」 梅 |