50年前の激戦〜二章〜 −ジャンさん 50年前の激戦〜二章〜 シルバ:「何だ!!一体あそこで何が起こってるんだ・・・。」 少年の目にはただ、黒い二つの物体が凄まじいスピードでぶつかりあっているようにしか見えなかった。 シルバ:「アレが一流の念能力者の戦いか・・・・・。」 <いいか、よく聞け、おめより強いやつなど、この世にはいっぱいいるんだ、少しぐらい念を覚えた位で自惚れるんじゃない。> シルバ:「クッ、絶対強くなってやる、親父よりも・・誰よりも。」 少年は再び振り返り、颯爽と走っていった、今の自分に出来る事は逃げるしかない事を少年は知っていたのだった。 ネテロ:「ふむ、大分力を上げたようだな、あの頃とは段違いじゃ。」 ゼノ:「師範こそ、そろそろ引退なさった方がよろしいのでは??その程度の力では、もう私には勝てませんよ。」 ネテロ:「フォッ!フォッ!フォッ!まだ実力の半分も出しとらんわい。」 ゼノ:「フンっ、減らず口を!!しかしそれは私とて同じ事!もう、あの頃の私じゃありません、全力で来てください。」 ネテロ:「どうやら、そうするしかないようじゃな・・・。」 ネテロも又実力を隠しながら闘うゼノにきずいていたのだ。 こうして後世語り継がれるであろう、最強の名を持つもの達の激戦が始まった。」 まずはゼノの強烈な連打がネテロを捕らえた。 ネテロ:「ぐふっ!」 <危ない危ない'堅'を使わなければワシの体は木っ端微塵になってるトコじゃ。しかしワシに'堅'を使わせるとはのう・・・こりゃ本気でかからねばこっちが殺られてしまうわい。> ネテロ:「フンッ!!」 ネテロが練をしながら何やら気合を入れると、ネテロの肉体は、あの細かった老人の手足は強靭な肉体へと、変化していった。 ゼノ:「やっと本気って訳か・・・・まったく割にあわん仕事だ。」 本気をだしたネテロの攻撃は凄まじく、ゼノは防戦一方の戦いを強いられていた。 ネテロ:「どうした、ゼノよ?そんなものか?そのような力でワシに勝てると思っていたのか??」 ゼノ:「・・・・・・・。」 <クソっ、なんでこんな老人一発一発が、なんて威力だ・・・俺の体が持ってくれれば・・・。でもまだだ、まだ早い、それまでは耐えるんだ、耐えるしかない・・今は。> この激戦が始まり、丸一日が経とうとしていた。 ネテロ:「はぁはぁ、いつまで守りを固めてるつもりじゃ、じゃが一日間ワシの攻撃に耐えぬいた事は十分、賞賛にあたいするぞい!」 ゼノの肉体のダメージも相当なものだったが実は全力で攻撃しつずけたネテロの疲労度はその比ではなかった。 <おいおい!勘弁してくれよ、じぃさん、まだ余力がるってのかよ> ネテロ:「これで最後じゃ、ウリャリャリャリャ〜!」 その連撃はさっきまでのネテロの攻撃からは想像も出来ない程軽かった。 ゼノ:「やはりもう限界でしたね・・・。」 {竜頭戯画!!牙突!!!} ネテロ:「なにっ!!こやつ防御しながら、このタイミングを待っていたのか。」 凄まじいゼノの手刃がネテロに襲いかかった。 ネテロは体に残ってるオーラ全てを使いガードに向けた。 ゼノの手刃がネテロをとらえると同時に、凄まじい爆音と爆風があたりをつつみこんだ・・・・。 ゼノ:「へへへ・・・・勝った。」 オーラを使い果たしたゼノはその場に倒れこんだ、一日中ネテロの攻撃を受け続けた体は、まるで戦闘前とは別人のように腫れあがっていた。 一方ネテロはゼノの捨て身の攻撃が直撃し命に関わるほどの重症をおいながら倒れていた。 謎の女:「まったく、何やってるんだわさ、この二人は・・・手がかかるったらないよ本当に。」 謎の女はゼノとネテロを抱え暗闇の中へと消えていった・・・・。 ジャン |