目覚め(第1章) −ねふぇさん 目覚め(第1章) 目を開けると土のようなもので出来た天井が見えた。 周りを見渡したかったが、首と右手の付け根辺りが痛む。とても動かせる状態ではない。 必死にこの状況に陥った過程を思い出そうとするが、思い出せない。 そのまま、しばらくの時が過ぎた・・・。 「あれ?目が覚めた?」 声がする。答えようとしたとき、今まで天井しかしか見ていなかった視界に飛びこんで来たものがあった。 はじめは人間だと思った。 そう、まるで人間だ。ただちょっと違う。 目が鋭くデカイ。猫のように・・・。 それに、耳が頭の真ん中ら辺にある。ちょうど人間の耳がある所と頭のてっぺんの中間あたりだ。耳もデカイ。猫のように・・・。 ねふぇ |