クロロとキケロ −ピッポさん クロロとキケロ(←オリジナルキャラ) 流星街第三区画にキケロという少年がいた。 彼もまた何かの理由でココに捨てられた人間の一人である。 物静かな少年で、育ての母以外には、周りの住人になつくこともなかった。 ただ、一緒に遊ぶ友達はいた。 クロロ達である。 何か惹かれるものがあったのだろう、彼らとは一緒にいたがった。 どこへ行くにも、何をするにもキケロはクロロたちと行動を共にした。 クロロ:「なぁ、おまえは将来何がしたいんだ?」 キケロ:「・・・わかんない。」 クロロ:「そっか。おれは全てが知りたいんだ。」 キケロ:「全て?」 クロロ:「ああ、何もかも。全てだ。」 フランクリン:「お〜い!今第五区画で良いもん拾ったぜ!何かのビデオ!」 フィンクス:「クロロ、お前確かビデオデッキもってただろ?一緒にみようぜ!」 クロロ:「ああ!今行く!」 ウヴォ:「おッ、おれにも見せろよ!」 クロロ:「キケロも一緒に行こうぜ。」 キケロ:「うん。」 何年か経ち、クロロたちは旅団へ。 しかし、キケロは旅団には入ることを拒み、別の道へと進む。 ウヴォ:「何でだよッ!一緒にやろうぜ?」 キケロ:「おれはやめておくよ。」 フランクリン:「なんだ?もしかしてビビってんのかよ?!」 キケロ:「いや、そういうんじゃないんだ。」 クロロ:「まぁ、いいじゃないか。何かやりたいことがあるんだろ?」 キケロ:「・・・」 クロロ:「無理はさせられないからな。」 フランクリン:「ちぇ。」 キケロ:「ごめん・・・。」 ウヴォ:「んだよッ、もったいね〜ぜ!」 クロロたちはキケロを残して流星街を後にした。 又しばらくして、キケロも流星街を後にした。 それから何年かしてキケロは、旅団となった"彼ら"と再開をはたす。 仲の良かった"友達"としてではなく、"敵"として・・・ ピッポ |