50年前の激戦 −ジャンさん 50年前の激戦 ある街道で一人の男と子供が歩いていた・・・。 謎の男:「よし、ここだ、ここで待っているんだぞ。この顔写真の二人組の男達が通るのを確認したら慎重に尾行するんだ、周りに人影がなくなるポイントがこの先10キロの所にあるその時だぞ、いいか素早く、正確に・・・殺れ。 謎の子供:「わかってる。」 謎の男:「よし、じゃあ俺はそこで見てるからな、いいか無理はしなくてもいいんだぞ。」 謎の子供:「了解。」 ジーク:「勘弁してほしいぜ、あのじぃさんも、人をこんな所まで呼び出しておいて2時間待ってもこねぇんだからな〜!」 ラルフ:「まぁそういうな、何か理由があっての事だろう、あの人も何かと忙しいからな。まぁ今日の所は帰るとしよう・・。」 ジーク:「なんだよラルフせっかく暇ができたんだからよ!!どうだ一杯のみに行くか??」 ラルフ:「おまえはいつもそうだな、まったく少しはハンターとしての自覚というものをだな・・・・。」 ジーク:「わかった、わかったって。ったく冗談の通じねぇ奴だな〜!・・・・・・・ラルフ。」 二人の周りの空気が一瞬で凍りついた。 ラルフ:「わかってる、一瞬だが・・・あの殺気つけられてるな。」 ジーク:「おうっ!上等だよ、待ち合わせすっぽかされてこちとら頭にきてるんだ、やってやるぜ!!」 謎の少年:「・・・っち、バレたか、しかし何故だ俺の絶は完璧だったはず・・。」 謎の男:「まだまだのようだな、おまえは。わずかに漏れた殺気をあいつらに嗅ぎ取られたんだよ、しかし・・あの二人組、中々やるようだ、まだおまえには早いな、おまえはここで見ていろ・・・。」 謎の少年:「ちょっと待てよ、大丈夫だ少し油断しただけだよ・・やらしてくれ、頼むよ・・・親父。」 謎の男:「ふむ、まだおまえには早いが・・・よしやるだけやってみろ。ただし・・・・、無茶は駄目だぞ。」 謎の少年:「了解。」 ジーク:「一瞬だったが、あの殺気ただもんじゃねぇぜ、何者だ。」 ラルフ:「ああ相当の使い手だぞ。」 ジーク:「くゥ〜久しぶりだぜこの感覚どっからでもかかってきやが・・・・・・。」 ジーク:「何っ、まさかこのガキが・・・・・クソ油断しちまったぜ・・・・。」 ラルフ:「は〜だからいったろう、おまえはだな〜まずハンターとしての自覚がたりないんだよ、だからこんな不意打ちにあったりするんだ、そもそもも日頃の生活からしてだな・・・・・・・。」 ジーク:「おいおい、説教はいいからよ・・・後ろ!!」 グシュっ!!!! 少年は一瞬何が起こったのかさっぱり理解できずにいた、ただ今わかっているのは大量の血を流しながら倒れている自分と、何事もなかったかのように説教を続ける男の姿だった。 次第に薄れていく意識のなか親父が出てきてそいつをいとも簡単に殺している姿だけが鮮明に映っていた・・・・。 謎の男:「おいっ!起きろいつまでも寝てるんじゃない。」 謎の少年:「親父?アレ俺・・何が!」 謎の男:「おまえはこいつにやられたんだよ。」 そこには俺がなんにも出来ずに倒された男が絶命していた 謎の少年「こいつ、親父が殺ったのか??どうして??俺の獲物だろ!!!」 謎の男:「いいか、よく聞け、おまえより強いやつなんかこの世にいくらでもいるんだ、少し念を覚えたぐらいで自惚れるんじゃない、こいつを殺れたのもこいつが間抜けだっただけなんだガチンコの戦闘だったらおまえなんか一瞬であの世行きだ。」 謎の少年「親父・・・。」 少年は確かに自惚れていた今まで一般人あいてに暗殺をしていて、相手にてこずったことなど一度もなかったのだから、しかし同じ念能力者と戦うのは少年も初めての事だったのだから。 謎の男:「任務終了だ帰るぞ、シルバ。」 じぃさん:「おいおいどういう事だこりゃ。」 シルバ・謎の男:「!!!!!!!!」 振り返ると一人の老人が立っていた。 <なんだじぃさんか、俺が殺ろうか、親父・・・・。> その時少年が見た親父の顔はいままで一度も見たことの無い顔だった。 謎の男:「シルバ、おまえは先に帰ってろ。」 凄まじい形相で男は言った。 シルバ:「でも親父!!」 謎の男:「いいから行け!!」 少年もやっとその場の状況を感じ取ったらしく、急いでその場を離れていった。 じぃさん:「やはりおまえだったか、ゼノよ!」 ゼノ:「久し振りです、ネテロ師範。」 ネテロ:「おまえか?わしの弟子を殺ったのは??聞くまでもないがのぅ!」 ゼノ:「はい。これも仕事ですので。」 その場の空気は一瞬で凍りついた、走っていた少年もあまりの空気の緊迫感に急いでいた足を止め、ふと、振り返った・・・。そこには少年の中で絶対的な強さを誇っている親父と同等以上に戦っている老人の姿があった・・・・。 ジャン |