クロロとキケロ(衝突編3) −ピッポさん クロロとキケロ(衝突編3) ウヴォ:「キケロ!団長をどこにやった!?」 キケロ:「ココとは違うところだ。たぶんクロロなら数時間で戻ってくるだろうな。」 パク:「(今までの発言からすると、キケロのあの能力は団長を直に攻撃する技ではない。 それに団長なら数時間で戻ってこられるという事は、団長でなかったらかなり時間がかかる、 もしくは戻ってこられないという事・・・。 それにキケロは団長が飲み込まれる直前にそこを"迷路"といったが・・・。)」 キケロはこの状況を打破するためにしばらく考えをめぐらしていた。 キケロ:「さてこの針、どうするかな・・・。」 キケロ:「(この針をどうにかしないと、身動きがとれない。 とはいえ、下手に何かしたらこの針にやられるかもしれない。 ・・・クロロがこの針を仕掛けたのはおそらく"永久迷路"に飲み込まれた直前。 考えられる条件は 1.体を動かす。 2.念を使う。 3.クロロの意思による作動。 もしくは、その場にただ浮いているだけか、だな。 さて、どうするか・・・。)」 フランクリン:「キケロ、あの針をどうにかしないとあの場から動けないな。」 シャル:「そうだね、あの針がいつ動き出すか分からないしね。うかつには動けないよ。」 キケロは何か思いついたような顔をする。 キケロ:「やはりアレに喰わすか。 (さっき声を上げても何も起こらなかったからな。これなら針は動きださないだろう。)」 キケロ:「罠を喰らう獣(トラップイーター)、でろ。」 ごそ ごそごそ・・・ キケロの声とともに、上着のポケットの中で何かがモゾモゾ動き出す。 ボトッ ポケットから小さい何かが地面に落ちる。 するとその落ちた「何か」は見る見るうちに大きくなり、奇妙な姿の獣が姿を現す。 グルルゥゥゥゥゥ・・・ ノブ:「うお、なんだありゃ!?なんか出てきたぞ。」 シズク:「うぇ〜、キモチ悪い・・・」 現れたその獣はすぐさまキケロの周りの針を食べ始めた。 フィンクス:「なっ!?あの化け物、針を喰いやがったぞ!」 パク:「あれもキケロの能力なの?」 獣は全ての針を食べ終わると満足そうな表情をしてスゥゥっと消えていった。 キケロ:「ふぅ。・・・なるほど、そういう仕掛けだったか。」 "罠を喰らう獣(トラップイーター)"は具現化系能力。 具現化された獣は主に仕掛けられたトラップ系の念を食べ、解除する。 さらに主はその能力の概要を知ることができる。 ただし、その活動には具現化から3日経過という条件が必要。 さらに3日間この能力は使えない。 事前に具現化しておき、必要時に声をかけて活動させる。 シャル:「ん〜、にしても、キケロ技多すぎだよね?」 ウヴォ:「確かに。普通に考えたらあの技の数ありえねぇぜ。」 マチ:「・・・まるで団長みたいだな。」 フランクリン:「ああ、団長の能力のようにいろんな技を使っている。 普通だったら、あんなに技を有することなんか不可能だしな。 キケロには絶対何かある。もしかして団長と同じような能力者なのか?」 ノブ:「おい!キケロ!お前なんでそんなに色んな能力が使えるんだ?」 シャル:「(オイオイ。そんな、あからさまな質問・・・(汗))」 キケロ:「教えられないね。」 シャル:「(ですよね。)」 ノブ:「ちっ、ケチケチすなよ!」 キケロは歩き出し、地面に座った。 それから一息ついたキケロはパクノダに妙なことを質問する。 キケロ:「なあ、パク。今日は満月の日か?」 パク:「はぁ?急に何を変なこと聞いてんのさ?」 パクノダは少しあきれた顔でキケロを見る。 キケロ:「で、どうなんだ?」 パク:「・・・。そうよ、確か今夜は満月のはず。」 キケロ:「そうか。」 そういってキケロは笑みを浮かべる。 キケロ:「(さぁ、クロロ。はやく出て来い。)」 そしてキケロは静かに目をつぶり、オーラを練り始める。 ズズズズズズ・・・・・ ウヴォ:「なんだ?キケロのやろう、何かし始めたぞ!?」 ピッポ |