「クルトの旅立ち」編 −ハムさん 「クルトの旅立ち」編 そうして、クルトの旅が始まった。途中までは、クラピカと行く所が一緒だったので、少し話をした。 「で、なんで私なんかに依頼したの?」 疑問に思っていたことを言う。 「ぇ!?」と彼は言い返した。どうやら質問に驚いたようだ。 「だって、仲間がいるなら、その人に頼めば良いじゃない」 彼は悲しげな瞳で答える。 「僕にも前までは仲間がいたんだ・・三人・・とても大切な仲間だった。」 彼は話を続ける。 「一人目は、いつも思ったことはどんな事があってもやる奴だった。彼には父親を探す夢があった。しかし、会った直後に、旅団・・私の追っていた者達の、団長と戦い、相打ちになって・・・命を落とした・・・」 もう彼は泣きそうになっていた。 「二人目は、暗殺者の子供だった。いつも冷静で、相棒と一緒にやりたい事を探していた。・・・しかし、その「旅団」との戦いで、力尽きた。」 なぜか、私は聞いてはいけない事を聞いてるような気がした。 「三人目は、金目当てのハンターだが、心の中では、「医者になって、同じ病気にかかっている奴に、金はいらねえって言ってやるんだ!」といつも言っていた奴だった。彼も治そうとしていた病気にかかり、命を落とした。」 ・・・・気まずい雰囲気が少し流れた。 「ごめん・・・聞いちゃって・・・」 クルトは落ち込むように言った。 「良いんだ・・・気にする事じゃない・・・そろそろ着いたかな?」 クルトはそこで降りた。 「じゃあ、見つけ次第連絡いれるよ!」 「分かった。早く見つかるよう願うよ・・」 そして列車は遠のいていった。 「・・・・さて!まずは情報収集からだ!」 クルトは、彼に聞いた人のように、新たな思いで依頼を開始した。 ハム ■作者からのメッセージ 自分で書いてても、「これちょっと悲しいな〜」と思ってしまいました。「クラピカ以外命を落とす」やんなきゃ良かった〜 |