目覚め(第7章) −ねふぇさん 目覚め(第7章) とりあえず、久しぶりの朝食を腹いっぱい食べた。 先ほど言っていた物を見に行くのだろうか? それを聞こうとすると、ネフェの方から話しを持ちかけてきた。 「置いてある場所はココからずっと下だけど大丈夫?」 「あぁ。たぶん大丈夫だ。足に傷は無い。」 「じゃ、行きますか。」 ネフェが立ち上がると、椅子は軋みを上げた。 大きな部屋に出ると、さっき見たばかりの景色に改めて驚く。 この部屋の先は未知の世界だ。 半ば冒険するような気持ちになる。 部屋を出るとすぐに階段があった。 幅は5メートルほど。 その内、70センチ程は段差が小さい。 おそらく小型のキメラ達が使用するのだろうと予測出来た。 この辺りは窓もなく、電灯やランプも無い。 そのクセ、妙に薄明るい。 そうも壁や天井自体が明かりを出しているようだ。 そういえばあの部屋にも明かりは無かったな・・・。 気になったのはバイオリンの音だ。 どうやら1つ下の階の部屋の者が演奏者のようだ。 いつまで弾いているのだろうか?別にイヤでは無いのだが、いい加減聞き飽きた。 4,5階ほど降りた時、初めてネフェ以外のキメラに会った。 階段を登ってくる2人・・・。 ねふぇ |