クロロとキケロ(目覚め) −ピッポさん クロロとキケロ(目覚め) クロロ:「("数え切れない程の兵器"という部分、この表現。 キケロは伝えられている『ティターン・アグネス』に近い。 ・・・おれも使える念能力の数は多い。 だが、もし『ティターン・アグネス』がオレと同じ能力者であれば、文献に"盗む"という表現があるはず。 おれの能力はそういう能力だからな。 だがこの文献にある『ティターン・アグネス』は違う。 文献の文脈から推察するに、純粋に多くの能力を有している。 そう、まさにキケロのように。 キケロが『ティターン・アグネス』である可能性は否定できないな・・・。」 どちらにせよ、まずはこの状況を打破しなければな。 久々に本気でいくとするかっ!)」 なおも念弾による攻撃は続いていた。 ビシュュゥゥゥゥンッ!! ビシュュゥゥゥゥンッ!! が、次の瞬間。 ズズズズズズズズズッ!!!!! キケロ:「!?」 その場にいた皆が黒雲の中からものすごいオーラを感じた。 パク:「な、何っ!?」 ウヴォ:「なんだっ、この馬鹿でかいオーラはっ!? 団長なのかっ!?」 キケロ:「(な、なんてオーラだ・・・)」 クロロ:「いくぞっ、キケロっ!!!」 ギュゥゥゥンンンンッ!!!!!!!!! 黒雲の追尾能力の限界を越え、中から飛び出してきたクロロは真っ直ぐにキケロの方に向かってきた。 キケロ:「くそっ、"星降る夜"が破られたっ!! ならば・・・。」 次の技を繰り出そうとするキケロだったが、一足先にクロロが先に攻撃を加える。 ドゴォォォォォッ!!!! クロロのパンチがキケロのわき腹にクリーンヒットした。 なおもクロロの攻撃は続く。 クロロ:「どうした、キケロっ! 接近戦は苦手かっ!?」 キケロ:「くっ!(これがクロロの本当の力・・・) クロロっ、今までのは本気じゃなかったのかっ!」 ドドドドドドドドドッ!!!!! クロロの本気の力にただただ押されるキケロ。 何度か能力を使おうと試みるも、クロロはそれをさせなかった。 キケロ:「(強いっ、このままではまずい・・・)」 クロロは距離をとらせないようにしていた。 クロロ:「はっ!!! (おそらくキケロは距離をとって戦うタイプ。このまま接近戦にもちこみ、能力を使わせなければいける!!)」 ウヴォ:「強いっ!!これが本当の団長の強さ・・・。」 シャル:「団長の強さは分かっていたつもりだったけど、ここまでだったとはね・・・。 もしかしたら、接近戦での強さはウヴォーと同等、いやそれ以上かもしれない。」 パク:「今までとは別人のようだわ。」 マチ:「(確かに強い。このままいけば団長が勝つだろう。 けど、何かいやな予感がする・・・・。)」 ドゴゴゴォォォォォォォンッッッ!!!!!! クロロの攻撃にキケロは吹き飛ばされる。 キケロ:「はぁ はぁ はぁ・・・」 クロロ:「どうした、キケロっ! これまでか?」 キケロ:「はぁ はぁ はぁ・・・。」 ドクンッ!!!!! キケロ:「うっ!!??」 ドクンッ!!!!! ドクンッ!!!!! キケロ:「うぐっっ!!!」 クロロ:「ん?(なんだ? 様子がおかしい・・・)」 クロロ:「まぁいい。キケロっ!! これで終わりだっ!! "爆弾弾薬庫(ボムバンク)"」 ビシュュゥゥゥゥンッ!! クロロの手のひらから数え切れないほどの爆弾が飛び出した。 ドゴゴォォォォンッッッ!!!!!! ドゴゴゴォォォォォォォンッッッ!!!!!! あたり一面に煙が立ち込める。どうやらキケロの周辺 しばらくして煙がはれ、キケロの姿が確認できた。 キケロ:「・・・・・・・。」 キケロは動かなくなっていた。 シャル:「キケロが動かなくなった?」 ウヴォ:「・・・・・。 や、やったのか?」 ノブ:「おおおおおおっ!!! やりやがった。団長がキケロに勝ったんだ!!」 フィンクス:「さっすが団長だぜっ!!」 団長の勝利に喜ぶ団員たち。 ウヴォ:「団長!! やったなっ!!」 ウヴォ達がクロロに向かってうれしそうに手を振る。 キケロがかつての友達であるとはいえ、団長の勝利にみな喜んでいた。 クロロも団員たちの方に向かって、軽く手を上げる。 が、次の瞬間クロロとキケロの目があう。 ムォォォン・・・・ クロロ:「ッ!?!?」 クロロは鳥肌が立った。なによりオーラの絶対量がまるで桁違いだったのである。 どす黒く、酷く殺気に満ちているオーラ。 それはかつて見たことのないものであった。 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ クロロ:「な・・・・。」 キケロは立ち上がり、ニコッとクロロに向かって笑いかけ言った。 キケロ:「初めまして、クロロ=ルシルフル。お前の察しの通りだよ・・・・。 オレが『ティターン・アグネア』だ。」 ピッポ |