![]() 大切な暦が一部欠けて 遺された月達は盛大に葬うだろう 加わり損ねた睦月は一人で 霜月の影を追い続ける 菊が葉もろとも涸れ落ちて 血塗られた緋の目の地に臥す傍らで それでも蜘蛛は止まらない 遺る手足が半分になろうとも 巻12No104"9月4日"に記載 "弔う(とむらう)"を"葬う"という字にあてている("葬"は"ほうむる")が、そのまま記した。最後の4行部分は記載されていない。 |
![]() 大切な暦が一部欠けて 遺された月達は盛大に葬うだろう 貴方は仲間と墓標に血をそえる 霜月が寂しくないようにと 黒い商品ばかりの収納場で 貴方は永い眠りを強いられる 何よりも孤独を恐れなさい 2人きり程怖いものはないのだから 巻12No104"9月4日"に記載 "弔う(とむらう)"を"葬う"という字にあてている("葬"は"ほうむる")が、そのまま記した。最後の4行部分は記載されていない。 |
![]() 赤目の客が貴方の店を訪れる 半身は天使で半身は死神 月達の秘密を売るといいだろう 霜月のそれが特に喜ばれるはずだ 暑い日に件の客の仲介で 逆十字の男と2人きりになれるだろう 偽りの卯月は暦からはがされる これで残りは6枚となる 巻12No105"9月4日"に記載 最後の4行部分は記載されていない。 |