ハンターXハンターの謎

ゾルディック家の五兄弟 　巻５No.039"侵入者"では、ゾルディック家の一族が住む、パドキア共和国デントラ地区にある標高３７２２メートルの死火山・ククルーマウンテンが紹介されている。山景巡りの定期バスが１日に１本ガイド付きで出ていて、その案内の中では、"ゾルディック家は10人家族。曽祖父・祖父・祖母・父・母の下に5人の兄弟がいて、全員殺し屋です。"と述べられている。 　ところが物語に登場するキルアの兄弟は、上にイルミとミルキ、下にカルトがいるだけだ。 　未登場の人物は、実は名前を推測できる。兄弟の名前はいずれも3文字で、２文字目に"ル"が配置された"しりとり"になっているのだ。それで、上から順に並べると、イルミ、ミルキ、キルアとなっていて、下のカルトにつなげるには、キルアのすぐ下の弟または妹の名は"アルカ"でなければならないだろう。

クロロの向かった先 　　クラピカに念能力を封じられた幻影旅団長・クロロは、予知能力者ネオンに以前に占ってもらった予言の一節に従って旅立つ。ところが、その一節が、週刊本とテレビ版アニメでは、"向かうなら束(たば)がいい。"となっていた。 　巻１１No０９６"9月3日"では、"・・・向かうなら東(ひがし)がいい。きっと待ち人に会えるから。"と明示されていて、巻13No１１８"9月4日"において広大な地を遠望するクロロに、"東か"と言わしめるのである。巻15 No14９"遭遇"では、旅団員シャルナークが"ヨークシンの真東にあるんだよ、ここ(G・I)は。"と語っている。 　そしてシャルの言葉通り、クロロが念を封じられた地・ヨークシンの真東に、物語の重要場所"グリードアイランド"が存在し、そこには除念師がいる・・・

ヨークシンと大阪 　年に一度、マフィアがオークションを行うという想定の大都市ヨークシンは、その名前をニューヨークに求めている。"シン"は漢字で"新"であり、英語での"ニュー"であるので、単純にニューヨークをヨーク・ニューと転置させてシンという日本語をそこに当てはめただけだ。オークションの間に同時テロが起こったことになっていて、まさにニューヨークをモデルにしているが、上から見下ろした街の鳥瞰風景のひとつは、大阪である。 　巻１０No085"9月3日"でレオリオが"この街のどこかに奴等はまだ隠れてる"と、街を背景に立つシーンは、大阪の中之島の、中心部から西に寄った場所で、一番手前側にある窓の多いビルは、リーガロイヤルホテルだ。２筋の川が蛇行する特徴的な俯瞰風景の遠くには、松下電器のツインタワービルも見えている。水の都と呼ばれた大阪は、やはり美しい街だ。

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